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旧加悦鉄道2号機関車重要文化財指定記念シンポジウム [②旅・鉄道]

1月14日(土)、暖かな雨が降り続く中を京都から普通列車を乗り継いで宮津まで行って来ました。

基調講演
講師:小池 滋さん(英文学者・財団法人日本ナショナルトラスト評議員)
演題:鉄道遺産保存のあり方
 2号機関車重要文化財指定、これは到着点ではなく出発点。
 イギリスの鉄道から学ぶ二つのポイント。
① 先人が残してくれた産業文化財を後世が受け継ぐ姿勢は、お手本にしたい。
 →「鉄ちゃん」だけでなく、法隆寺や桂離宮を大切に保存するのと同じ感覚で地元の遺産保存に携わる人々の存在が望まれる。
② 鉄道遺産保存の単位は個人であって、大きな組織に頼るのではなく、助け合ってできる範囲で無理をしないでやる。その方が長続きする。えらい人や大企業に頼むと、やがてえらい人が興味を失うこともある、倒産することもある。

パネルディスカッション
テーマ:地域産業遺産の保存・活用と新展開に向けて
地元パネラーの話題が印象深く、2号機関車の歴史を身近に感じました。
○戦後間もない学生時代の6年間加悦谷から宮津に通う。当時、一日二本の列車は、ほとんど毎日2号機関車が牽いていた。給水を途中の四辻駅で行っていたため、長い停車時間。そのとき機関士になぜ2号機関車ばかり使っているの聞いた。その答えは2号機関車は、夜に古枕木を一本ボイラーに入れておけば朝すぐに火が回って効率が良く、使いやすい機関車とのこと。それが長く使われた理由ではないか?(パネラー)
○2号機関車はかつて「行川アイランド」に移す計画があったが、潮風で持たないとの反対意見があって取りやめになった。あのとき移さなくて良かったと思う。(会場から:OBの方?)

感想
①小池 滋さんの講演はじめて聞きました。鉄道が趣味でよかった!という余韻。
②保存鉄道については厳しさを実感しました。
③会場は満員。埋め尽くしたのは日本冶金の制服パワーでした。イギリスの例はお手本として、日本の保存鉄道は企業が本気になって、鉄ちゃんを集め、それを見て地域が脇を固めるといった構図じゃないでしょうか?
その意味でも第一歩は成功かな?


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